「SHINAGAWA1930」運営事務局の清水麻里です。
今回は、このプロジェクトがどのようにして生まれたのか、その成り立ちをご紹介したいと思います。
私が所属する株式会社Rバンクは、ビルや戸建住宅をリノベーションし、有効活用して、こだわりある暮らしや心豊かになる空間・コミュニティを創造している会社です。日々、色々な悩みをもった物件に出会いながら、どうしたら古いながらも魅力的な建物を再生できるのだろうかといつも考えています。
そんな中で、羽田空港・成田空港にも乗り換えなしで行ける「品川」駅から徒歩10分の場所に、戦前から残る貴重な木造建築群に出会い、驚きました!昭和5年から、東京の空襲にも、何度も襲ってきた地震にも負けず、 平成、令和とその姿のまま佇んでいる物件。しかも5棟も残っているなんてなかなか出会えません。ちょうど、オーナーである京浜急行電鉄さんが事業性を検討していた時で、建物が取り壊される可能性が高いと聞きました。「なんとかこの貴重な古民家を残したい。そして、よりよいかたちで活かしていきたい。」と思い、株式会社ユニアスの山中さんと共に運営事務局を立ち上げ、事業計画を練りました。
そして、京浜急行電鉄さんや近隣の住民の方々にも応援して頂き、「SHINAGAWA1930」として、建物を再生することができるようになりました!
建物自体はオーナーにより改修工事が行われ、安心安全に利用できるようリノベーションされることになりましたが、施設をオープンさせるために必要な通り土間を整備したり、ライトアップしたり、看板を設置したりする費用は、クラウドファンディングにより募りました。
地域の方や、プロジェクトに興味を持って下さる方のご支援のおかげで、目標金額100万円に対して、112.5%の達成率を収めることができました。そして、ご支援いただいた予算をもとに、DIYで施設の整備を行いました。テナントさんの内装工事も含めると、DIYをお手伝いいただいた方は、延べ150人以上。、本当にたくさんの方のご支援を受けて、SHINAGAWA1930はスタートしました。
プロジェクトが始まってから、様々な壁にぶつかりました。コロナという逆境にもめげず、これからも、たくさんの方とのご縁を大事に、交流・発信拠点として運営していきたいと思っています。